第42回 糠平湖氷上タイムトライアル

Photo & Reprot 北の通信社 前田 進

2020年JAF北海道ダートトライアル選手権 第1戦
2020年JMRC北海道WinmaXダートトライアルシリーズ 第1戦
2020年JMRCオールスター選抜 第1戦
2020.1.26

北海道のダートトライアルはJAF地方選手権、地区選手権は全7戦で闘われる。

チャンピオン戦、そして地区選手権戦には昨年同様に「WinmaX」の冠が得られ、JMRC北海道WinmaXダートトライアルシリーズ戦となっている。

その第1戦が、OSC(帯広スピリットカークラブ)の主催により十勝管内の糠平湖が会場の氷上タイムトライアルが開催された。シリーズ戦としては唯一の氷上戦である。

ここ最近は雪が少なく今季は異例ともいえる位少なく、寒気も弱かったが1月に入り少し寒さが増し、コースとなる湖の氷の結氷状況は良く、ここ数年ガスが発生し氷に穴があくガス穴と呼ばれる現象も少なく、コース状況は上々で、競技会当日の気温はマイナス20℃近くまで下がったが好天に恵まれ、風も雪煙りが適度に流れる程度で、雪は少ないので、コースを外れてもマシンへのダメージも少なくコンディションはベストといえる。

 

コース設定はスタートして、すぐに右に折れて、緩いうねりを入れたストレートの終盤にはシケインを入れ、そこから大きく右にターンし、ストレートで戻り緩やかな右コーナーから、左に回りこみ、更に左に回り込み、連続した中・低速コーナーが組み合わされたリズミカルな2.5Kmのコース。

 今戦も、ダートトライアル全日本ランカーの谷田川敏幸・荒井信介選手をはじめD1の松川和也・松岡玄太選手、そして哀川翔とチームショウの仲間は今年も参戦して競技会を大いに盛り上げてくれ、TRDチームの奴田原選手も来場してくれた。

2020年JAF北海道ダートトライアル選手権 第1戦
2020年JMRC北海道WinmaXダートトライアル シリーズ 第1戦
(チャンピオン クラス)
FF-1 (エントリー10台、出走10台)

スイフトが多勢を占める中、フイット、ブイッツが各1台の構成だ。
1番手の徳山優斗スイフトが果敢な走りで2分6秒を記録、ところが後続がこの記録に届かない、今季、インテグラからスイフトに換えてきた今田恭嗣は2分10秒、昨年に続き神奈川からエントリーのジムカーナーSA-1の小武拓矢フイットも2分10秒、ラストの左近弘道スイフトもパワーをかけるが2分12秒留りの4位で1本目を終えた。
2本目、徳山は更に1秒以上タイムを削りリード広げた、今田は2秒半縮めるが届かず、そして、小武も左近もそれぞれ順当に圧縮するが、徳山の逃げ切り優勝を許す結果となった。


1 位    徳山 優斗    スイフト    02′05″579
2 位    今田 恭嗣    スイフト    02′07″778
3 位    小武 拓矢    フイット    02′08″385
4 位    左近 弘道    スイフト    02′09″446
5 位    宇野 哲哉    スイフト    02′13″559

FF-2/4WD-1 (エントリー10台、出走10台)

1本目、1番手の菊地真セリカは2分フラット、その後タイムが動かない、マシンを変えてFF-1クラスから移籍の内藤修一スイフトは2分01秒と菊地に肉薄、少し低迷が続いている山田将崇シビックは2分05秒、昨年の覇者永井秀和シビックは2分07秒と伸び悩みだ、川口昭一インテグラは2分03秒で3位に着けた、ラストは菊地とWエントリーの土佐岡慎セリカが2分03秒で4位に食い込んできた。
2本目、菊地はきれいにまとめるがコン6秒ダウン、昨年のFF-1シリーズチャンピオンの内藤は鋭い突っ込みと切れの良いターンで一挙に1分58秒をマーク、永井は4秒近く自己タイムを書き換えるがこの時点では4位だ、川口は1秒アップで3位の座をキープ、ラスト土佐岡はタイムダウンで、内藤が移籍第1戦を逆転で勝利を飾った。


1 位    内藤 修一    スイフト    01′58″652
2 位    菊地 真    セリカ    02′00″305
3 位    川口 昭一    インテグラ    02′02″927
4 位    永井 秀和    シビック    02′03″726
5 位    土佐岡 慎    セリカ    02′03″730
6 位    山田 将崇    シビック    02′05″588

RWD (エントリー7台、出走7台)

1本目、1番手はジムカーナーが主体の小野寺俊BRZが20数年振りのエントリーながらも切れの良い走りで2分07秒をマーク、田中光徳トヨタ86は早い位置からマシンを振り2分06秒と書き換える、大がかりな修理を施したRX-7を駆る熊谷和幸は2分11秒、昨年のシリーズチャンピオンである和泉泰至トヨタ86はスムーズな走りを見せ田中を1秒上回る2分05秒で首位に立った。
2本目、小野寺はタイムダウン、熊谷は自己タイムを2秒短縮、田中は1秒ダウン、和泉は1本目以上に繊細な走りで1秒弱短縮し優勝を飾った。


1 位    和泉 泰至    トヨタ86    02′04″766
2 位    田中 光徳    トヨタ86    02′06″585
1 位    小野寺 俊    BRZ    02′07″787
2 位    熊谷 和幸    RX-7    02′09″730

4WD-2 (エントリー6台、出走6台)

 1本目、1番手の西村俊希ランサーはコース中盤でスローダウン、マシントラブルでリタイヤ、板岡史朗インプレッサは1分54秒、日詰教之ランサーは西村とWエントリーの為未出走となってしまった。小谷泰寛ランサーは早い位置からステアを当て滑り込むようにコーナーに進入する走りで1分49秒、昨年のシリーズチャンピオンで糠平では4連勝中の小林茂則ランサーも早い位置から切り込み流れる様な走りで1分49秒だが小谷にはコンマ2秒届かず、ラストの古沢聖樹インプレッサも激しく雪煙を巻き上げる豪快な走りを見せるがタイムは伸びずに1分54秒。
 2本目、板岡はタイムダウン、小谷は1本目以上に踏み抜きコンマ4秒短縮しトップを守った、小林はいつもは静かな走りだが2本目はいつになく攻め、立ち上がりも強烈な踏みっぷりで小谷をコンマ6秒逆転し、ここ糠平戦での5連勝目に輝いた。

 

1 位    小林 茂則    ランサー    01′48″252
2 位    小谷 泰寛    ランサー    01′48″821
3 位    板岡 史朗    インプレッサ    01′54″163

2020年JAF北海道WinmaXダートトライアル選手権 第1戦
(ジュニア クラス)
J-1 (エントリー4台、出走4台)

1本目、2番手の小谷隆嗣スイフト、続く白山真司シビックが共に2分16秒台で争う、走りは悪くないが勝利に見離されている吉川喜恵美シビックが2分10秒と他を大きく引き離す好走を見せた。
2本目、小谷はタイムダウン、白山は無理のないスムーズな走りで自己タイムを7秒も書き換えて首位を奪う、1本目トップの吉川も好走を見せるが何とタイムを伸ばせずに、白山の逆転優勝を許してしまった。

 

1 位    白山 真司    シビック    02′09″710
2 位    吉川 喜恵美    シビック    02′10″562

J-2 (エントリー10台、出走10台)

1本目、1番手の逸見将吾インプレッサは2分00秒、4台置いて山口善則ランサーが1分56秒と書き換えてきた、その直後の山口達也インプレッサは1分59秒、山桑貴光インプレッサが1分58秒と追走、三輪晴也ランサーが1分55秒と更新、糠平マイスターの小笠原禎ランサーは1分57秒と少し遅れた、糠平2連勝中の村上周インプレッサは今回も早い位置から切り込み強烈な踏みっぷりで1分49秒を叩き出してトップを奪った。
2本目、逸見は4秒アップで4位に上がってきた、山口(善)はパイロンタッチで沈んだ、三輪が1秒以上縮めるが2位の座は変わらず、小笠原も果敢に攻め約2秒短縮しポジションを一つ上げ3位に入れてきた、村上は積極的な走りも空回りとなりタイムは落とすものの、昨年と同様に1本目のタイムで糠平3年連続優勝に輝いた。

 

1 位    村上 周    インプレッサ    01′49″794
2 位    三輪 晴也    ランサー    01′53″989
3 位    小笠原 禎    ランサー    01′55″899
4 位    山口 善則    ランサー    01′56″622
5 位    逸見 将吾    インプレッサ    01′56″859
6 位    山口 達也    インプレッサ    01′57″551

クローズド 1 (エントリー28台、出走27台)

 このクラスは2輪駆動という区分けのみである。今年も哀川翔が率いるチームショウのメンバーやドリフトマシンも参戦していてバラエティーに富んでいる。1本目、5番手はラリーがメインの山田裕一トヨタ86は手堅い走りながらも2分14秒をマーク、1台置いて齋藤淳一スイフトが1分12秒、D-1の松川和也マークⅡが2分10秒でトップタイムをマーク、このクラスで走るのは問題ありの笹原孝志インテグラはいつもの粘りのある走りで2分00秒で後続を引き離す、その直後ダナバン シュワッケンンディックミラージュが2分7秒で2位に着ける、1台置いてジムカーナーSA-1の橋本克紀インテグラが2分6秒を記録しダナバンを抑えて2位に入れてきた。
2本目、山田は4秒アップでポジションも一つアップ、齋藤はタイムダウン、松川は2秒半縮めるが4位の座は動かず、その後、笹原、ダナバン、橋本の上位3台はいずれもタイムを落とすが、1本目のタイムが最終結果となった。笹原は糠平4連勝だ。


1 位    笹原 孝志    インテグラ    02′00″977
2 位    橋本 克紀    インテグラ    02′06″571
3 位    ダナバン シュワッケンンディック    ミラージュ    02′07″610
4 位    松川 和也    マークⅡ    02′07″655
5 位    山田 裕一    トヨタ86    02′10″739
6 位    松岡 玄太    マークⅡ    02′11″019

クローズド 2 (エントリー19台、出走18台)

 こちらは4輪駆動車というひとくくりである。 哀川翔、道外からの遠征組や地元のスペシャリストが出走する注目のクラスである。
1本目、3番手の清水寛スカイラインが豪快に走って2分4秒、続く三輪哲郎ランサーは1分57秒だ、2台置いて笠原陸玖ランサーは少し抑え気味だがタイムは1分52秒と抜け出した、続く野曽原秀典ランサーが1分56秒、太田清隆ランサーも1分56秒、1台置い梶和昭スカイラインが唯一50秒を切る1分49秒を出してきた、ラストの哀川翔ランサーは2分8秒で9番手のタイムである。
2本目、コンディションから言えばタイムは縮まりそうだがタイム更新は5割で、順位の変動も大きくはない、3位の太田が5秒半縮めて2位に、2位の笠原は1秒縮めるが3位に、野曽原も1秒半縮めるが4位は変わらず、梶沢明宏ランサーは3秒短縮で一つ上げて6位に入った、哀川は残念ながらタイムダウン、梶も豪快に攻めるが自己タイムを3秒落とすが、1本目のタイムで太田の追走を振り切り優勝を決めた。


1 位    梶 和昭    スカイライン    01′49″269
2 位    太田 清隆    ランサー    01′50″513
3 位    笠原 陸玖    ランサー    01′51″744
4 位    野曽原 秀典    ランサー    01′54″974
5 位    三輪 哲郎    ランサー    01′57″276
6 位    梶沢 明宏    ランサー    02′02″182

エキスパート(賞典外)クラス (エントリー14台、出走13台)

 このクラスには、冒頭にも書いたが全日本ダートトライアラー荒井信介、谷田川敏之の他にも本州からの遠征組、地元のスペシャリストらが参戦。
序盤の大竹公二インプレッサが1分53秒を記録、その後森正ランサーが1分52秒、荒井信介ランサーは1分49秒、全日本ダートトライアルPN-1チャンピオンの宝田ケンシローはトヨタ86で参戦、さすがに厳しく2分9秒だ、地元の田辺剛はDクラスのミラージュでトライ、マシンの違いもあるがワンランク上走りで圧巻の1分41秒を記録、ラストは谷田川敏幸インプレッサが1分48秒で2位のポジションだ。田辺は2本目、自己タイムを1秒以上短縮し首位を守った。

 

(参考タイム)
1 位    田辺 剛    ミラージュ    01′39″918
2 位    谷田川 敏幸    インプレッサ    01′48″010
3 位    荒井 信介    ランサー    01′48″441
4 位    大竹 直生    インプレッサ    01′48″959
5 位    森 正    ランサー    01′50″362
6 位    大竹 公二    インプレッサ    01′51″679

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